オペラいろは歌留多「番外篇」
皆さん、今年もいよいよ大詰め、秒読みですね。来年はネズミ年。何かいいことお考えなのでしょうね。越年は外国で、それも連夜オペラ三昧――なんて向きもおられましょう。
え、ぼくですか? ひそやかに自宅で過ごします。何か、手持ちのものを見たり聴いたり、それは気の向くまま、心の向くまま。何しろ新潟の銘酒「〆張鶴純」が手元にありますから。これでウィスキー・モルトの「ラフロイグ」なんかがあればサイコーなんだがなー。
それはそうと、今回はぼくが親しいお仲間にメールしている「オペラ回顧いろは歌留多」を番外篇として用意しました。ご笑覧下さい。どういう意味や? と思われましたら、どうぞご遠慮なくお尋ね下さい。では、お後新年はおよろしいようで!
オペラいろは歌留多 『番外篇』 07年オペラ回顧いろは歌留多
い~一押しオペラは人それぞれ
ろ~ろくな舞台造れぬ演出家たち
は~掃いて捨てるほどいる小粒歌手
に~日本人歌手たちにBravi!
ほ~保険掛けたい高額オペラ
へ~ヘタな演技を指導出来ない演出家
と~とんでもないワーグナー目白押し
ち~知恵も無く何の工夫も無い舞台
り~リュー死せずカラフが先に逝きにけり
ぬ~主不在ザルツブルクとバイロイト
る~ルール違反の劇場名詐称
(スポレート歌劇場→ローマ・イタリア歌劇団〓大阪公演の表記。神戸は正式名)
を~オーチャードよりびわ湖で見たい東京人
わ~若い頃の映像乏しパヴァロッティ
か~カラヤン生誕100年は来年や
よ~夜よりもマチネの多い公共ホール
た~大枚をはたけど空しいオペラあり
れ~レコードをCDにする中国製
そ~即戦力オペラも野球もみな同じ
つ~連れと行けば海外ツアー1人分
ね~ネトレプコ今が自愛と心配し
な~名前より人だと言えたは昔の話
ら~らくらくとハイC出せた頃知らず
(某大新聞のパヴァロッティ追悼記事を読んで)
む~無理したらアカンひ弱なスター歌手
う~売れぬとてオペラ録音しなくなり
ゐ~1番に無視されているオペラ歌手
(シルズ、クレスパンの訃報記事無視!)
の~能あれど声が無いのが日本人
お~お蔵入り秘蔵音源小出しすな
く~クナーなら鳩どころでは無いパルジファル
や~やましたのいろは歌留多はブログでも
ま~マジかしらこの演目のパリ・オペラ座
け~ケチったら花も実も無い椿姫
ふ~古き音それが知新のオペラかな
こ~声が出るお歳じゃないのに出るDIVA
ゑ~絵のような舞台美術が懐かしい
て~テノールの巨人もついに星になり
あ~あらま変普段着姿のタンホイザー
さ~3人の名歌手没後が重なった
(バスティアニーニ40年 カラス30年 デル・モナコ25年)
き~キッチュとはマトモがあってこそのこと
ゆ~ユーロ高輸入CD高くなり
め~名実が揃って初めてスター歌手
み~見る前が1番幸せなオペラあり
し~死は虚し忘れられるはなお空し
え~遠慮しよ東欧ローカルのイタ・オペは
ひ~人知れず贔屓の歌手が活躍し
も~もう1度復元してよあの舞台
せ~せっかくの建物が泣く新演出
す~スカラ座の主無き時代を誰が知る
京~京の夢これまた明日も同じ夢
(^_^)どうぞ良いお年を!
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「番外篇・恒例〓オペラ回顧」カテゴリの記事
- オペラいろは歌留多「番外篇」(2007.12.31)


コメント
なかなかの力作揃いですね。
私の感覚でいくつか選ぶと、以下のような感じでしょうか。
> ほ※保険かけたい高額オペラ
ドレスデンの来日公演なども、これでしたね。出演者交代はオペラにつきものとは言え、端からキャンセルを受け付ける気もない主催者。新国立劇場は以前は律儀にキャンセルを受けていたのに、最近はやめたようですね。これも交代があまりに頻繁だから(^^)
私がニューヨーク在住だったとき、メットの「トロヴァトーレ」でアズチェーナ役のリヴィア・ブダイに代わりエレナ・オブラスツォヴァということがありましたし、帰国したあとの「ばらの騎士」では、ジェームズ・レヴァインに代わりカルロス・クライバーなんてことがありました。そんなのだったら大歓迎ですけど、一方で、代役は新星誕生の機会でもあるのですけどね。
> り※リュー死せずカラフが先に逝きにけり
女性の寿命のほうが長いから仕方ないですね。パヴァロッティのカラフは舞台では観たことがなく、例のアリアをコンサートで聴いただけでした。
> を※オーチャードよりびわ湖で見たい東京人
ホールは西高東低という件ですね。大津、西宮、それに改築後のフェスティバルホールとこちらでは新しい器が揃うのに、首都圏では新国立劇場はともかく、古い多目的ホールでのオペラ上演という現状ですしね。
この一句は、東京のオペラファンが、同じ来日公演を観るならびわ湖ホールでという風に解するのが普通かと思いますが、関西の公演で地元歌手ばかり並べるのではなく、東京からの適材を加えて高レベルの上演を期待したいという風にもとれますね。大津、西宮のプロデュースオペラでは、既にその方向性は出ていますし。
> よ※夜よりもマチネーの多い公共ホール
西宮のやり方はこれまでの常識を覆すものですね。阪神間の懐の暖かい高齢者をターゲットにして、今のところ大成功ですね。
> ね※ネトレプコ今が自愛と心配し
> む※無理したらアカンぞひ弱なスター歌手
同じような趣旨かと。最近は容姿の優れた歌手が、ちょっと出てくると引っ張りだこになって、すぐに疲弊してしまうという残念なことが多くなりました。プロモーションサイドの問題もあるでしょうが、本人がよほど強い自己規制をしないと、大成に至らないですね。歌い手にとって、メディアや交通機関の発達に押しつぶされる危険はとても大きくなっていますね。
> ひ※人知れず贔屓の歌手が活躍し
オペラファンも昂じてくると、世間ではそんなに騒がれていないけど、自分だけの贔屓歌手という存在の一人や二人いるものですね。そういう人が人気が出てくると、嬉しいような、ちょっと残念なような。
投稿: GIACOMO | 2008年1月 1日 (火) 09時34分